Claude Code vs Devin:自律型AIエージェント徹底対決
AnthropicのClaude CodeとCognitionのDevinを多角的に比較。アーキテクチャ、対応タスク、料金、実際の性能を詳しく検証する。
ClaudeCode.Tokyo編集部
2026-02-28 公開
この記事のポイント
- —Claude Codeは開発者がターミナルで操作する協調型、Devinはブラウザで指示する完全自律型と根本的にアプローチが異なる
- —ベンチマークではSWE-benchでDevinが12.5%→43.8%、Claude Codeが49.0%と拮抗した性能
- —Claude Codeは月額$100〜のサブスクリプション、Devinは月額$500のProプランで料金体系が大きく異なる
概要
AIコーディングツール市場において、Claude Code(Anthropic)とDevin(Cognition)は最も注目される2つのプレイヤーです。両者は「AIがコードを書く」という目標は共通していますが、アプローチは根本的に異なります。本記事では両ツールを多角的に比較します。
アーキテクチャの違い
Claude Code:協調型エージェント
Claude Codeはターミナルで動作する協調型のAIエージェントです。
- 動作環境 — ユーザーのローカルマシン(ターミナル)
- 操作モデル — 対話型。ユーザーが指示し、AIが実行、結果を確認しながら進める
- ファイルアクセス — ローカルファイルシステムに直接アクセス
- ツール統合 — git、npm、docker等のCLIツールをネイティブに使用
- 拡張性 — MCPサーバーで任意のツールを追加可能
Devin:自律型エージェント
Devinはブラウザベースの自律型AIエージェントです。
- 動作環境 — クラウド上のサンドボックス環境
- 操作モデル — 非同期型。タスクを投げて完了を待つ
- ファイルアクセス — クラウド上のワークスペースで独自にファイルを管理
- ツール統合 — ブラウザ、ターミナル、エディタを自律的に操作
- 拡張性 — Playbook機能でカスタムワークフローを定義
性能比較
SWE-benchスコア
ソフトウェアエンジニアリングのベンチマークであるSWE-benchでの成績です。
| ツール | SWE-bench Verified | 測定時期 | |--------|-------------------|---------| | Claude Code (Opus 4.6) | 49.0% | 2026年3月 | | Devin v2 | 43.8% | 2026年2月 | | OpenHands | 38.2% | 2026年1月 | | SWE-Agent | 33.5% | 2026年1月 |
※SWE-benchスコアはGitHub Issueの解決成功率。スコアが高いほど多くのIssueを正しく解決できたことを意味します。
実務タスクでの比較
SWE-benchだけでは実務での使い勝手はわかりません。実際の開発タスクでの得意・不得意を比較します。
Claude Codeが得意なタスク:
- 既存コードベースの理解と修正
- 対話的なデバッグ
- コードレビューとリファクタリング
- テストコードの生成
- 複数ファイルにまたがる変更
Devinが得意なタスク:
- ゼロからのプロトタイプ構築
- ウェブリサーチを含むタスク
- 長時間の自律的な作業
- 環境構築・デプロイ作業
- スクリーンショットを含むバグ報告への対応
料金比較
| プラン | Claude Code | Devin | |--------|------------|-------| | 個人向け | Max $100/月〜 | Pro $500/月 | | チーム向け | Team $30/人/月 + 従量 | Team カスタム | | 企業向け | Enterprise カスタム | Enterprise カスタム | | 従量課金 | API利用可能 | セッション単位 |
Claude Codeは月額$100からのMaxプランで無制限に使用でき、コストパフォーマンスで優位です。Devinは月額$500と高額ですが、自律的にタスクを完了させる能力を考えると、対象タスクによっては妥当な場合もあります。
ユーザー体験の違い
Claude Codeの日常
$ claude
> src/api/users.tsのN+1クエリを修正して
Claude Codeがファイルを読み込み、問題を分析し、修正案を提示...
> この修正で良さそう。テストも追加して
テストを生成し、実行して結果を確認...
Claude Codeはターミナルでの対話が中心です。開発者がリアルタイムで状況を確認し、方向性を調整しながら進めます。
Devinの日常
[Slackでの指示]
@Devin ユーザーダッシュボードにアクティビティグラフを追加して。
直近30日のログインデータをChart.jsで表示。PRを作って。
[30分後]
Devin: PRを作成しました → github.com/org/repo/pull/42
Devinはタスクを受けて自律的に作業し、PRなどの成果物を返します。その間、人間は別の作業に集中できます。
どちらを選ぶべきか
Claude Codeが適しているケース
- 日常的なコーディング作業に組み込みたい
- 既存の大規模コードベースで作業している
- 細かい制御と対話的なフィードバックが欲しい
- コストを抑えたい
- ターミナルベースのワークフローが好み
Devinが適しているケース
- 明確に定義されたタスクを非同期で任せたい
- 非エンジニアがAIに開発を依頼するケース
- ウェブリサーチを含む調査+実装タスク
- プロトタイプの迅速な構築
- 環境構築やデプロイの自動化
今後の展望
Claude CodeとDevinは互いに相手の領域に近づく動きを見せています。Claude CodeはCoworkモードで自律性を高め、Devinはより細かい人間の介入を受け入れる機能を追加しています。2026年後半には両者の境界がさらに曖昧になる可能性があります。
まとめ
Claude CodeとDevinは「AIがコードを書く」という同じ目標に対して、異なるアプローチを取る2つのツールです。協調型のClaude Code、自律型のDevin——それぞれに明確な強みがあり、「どちらが優れているか」ではなく「自分のワークフローにどちらが合うか」で選択するのが賢明です。
よくある質問
Q. Claude CodeとDevinのどちらを使うべきですか?
開発スタイルによります。ターミナルで対話しながら開発を進めたい方、既存のgit/CLIワークフローを維持したい方にはClaude Codeが適しています。明確なタスクを投げて結果を待つスタイルを好む方、非エンジニアのPMがAIに開発を依頼するケースではDevinが適しています。
Q. 両方を併用することはできますか?
可能です。実際に両方を使い分けている開発者も多くいます。例えば、日常的な開発やデバッグにはClaude Code、大きめのタスク(新機能のプロトタイプなど)をDevinに任せるという使い分けが報告されています。
Q. Devinは本当に「自律型AIエンジニア」なのですか?
マーケティング上は「自律型AIエンジニア」と称されていますが、実際には人間の確認が必要な場面は多々あります。複雑な要件定義や設計判断は人間が行う必要があり、「高度に自動化されたAIアシスタント」というのがより正確な表現です。
Written by
ClaudeCode.Tokyo編集部
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